
<酸素を好む好気性微生物の場合> |
堆肥化には、栄養源、水分、空気、十分な数の微生物、温度、堆肥化期間といった環境条件が必要です。 |
- 堆肥化スタート時の水分調整
水分が少ないと微生物の増殖が抑制され(40%以下)、多いと空気が不足して嫌気性菌が働き悪臭を発生するようになります。
このため、家畜排せつ物を扱う堆肥化施設では、籾がらなどの副資材を混ぜて、水分を55〜70%に調整します。家庭で堆肥処理する場合は、生ごみの水分は90%以上と高いため、流しの三角コーナーで水切りするとともに、乾燥させるなどして60%程度まで下げるのが理想的といわれます。
- 炭素率(C/N比)の調整
炭素率は有機物の分解性と密接に関係するほか、窒素の有機化、無機化、すなわち作物への窒素の供給と重要な関係があります。
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このため、堆肥化施設では、堆肥化スタート時の炭素率を20〜40(家畜排せつ物、生ごみの場合)にして、出来上がりを15〜20にするように調整します。
また、生ごみ堆肥は、熟成していないものを施用すると作物に障害に障害に与えることがありますので、堆積して十分に養生するか、ボカシ肥にして利用するのが理想的です。 |